どんな投資信託を買えばいいのか?
まずは、あなた自身が年間にどれぐらいのリターンを期待するのか決めなければいけません。営業マンの言いなりになってはいけません。
「大きく利益が取れなくとも、とにかく資金を減らしたくない」場合は、債券や、国が発行する国債等で運用している商品(=パッシブ運用)を選ぶことをお勧めします。
日本経済の凋落がささやかれはじめて久しいですが、それでも個人のもつ純資産は国家の借金と同等くらいあります。国際的に「日本はまだ安全」と見られているのは、この潤沢な個人資産が理由です。資産に対してまず安全を期するなら、まだ今でも、日本国債を中心に運用する商品が良いかもしれません。
もう少し利益を望むならば、一部上場企業が発行する社債や海外債券を扱うファンドに目を向けてみてはいかがでしょう。
そしてこれ以上、つまり本当に手ごたえをあるリターンをのぞむ場合にはじめて、アクティブ投資が始まるといっていいでしょう。ここからは株式などを扱うファンドマネージャーに任せるほかはありません。金融派生商品(デリバティブ)等を扱い、絶対的な利益を追求するヘッジファンドは、さらにアクティブな運用をします。
これらからもわかるように、運用方針は4つに分かれます。
- @かなり保守的にすすめたい−国債
- A少しリスクはあっていいが基本は保守的−社債や海外債権
- Bある程度リスクをとる−国内株式中心
- Cリスクととってリターンをしっかりとる−デリバティブやスワップ等
投資信託の商品を選ぶに当たり、「投資対象が何か」上記の観点にたって判断します。
繰り返しになりますが、国債や債券は割と安全でローリスクローリターンと言え、株式やデリバティブ、オプション取引、為替で運用するとなると、リスクをとったアクティブ運用といえます。
取ろうと思うリスクが決まれば、次はその商品群の個別銘柄を選定していきます。
同じ商品群に位置していても、その投資成果には雲泥の差がある場合も多く、より良い商品選びは必要です。ここまでくると、かなり具体的な作業に移っていきます。
対象商品群の銘柄を一つ一つ見ていきますと、時間がいくらあっても足りないので、当サイトのようなランキングサイトの上位から調べていくと良いでしょう。
商品毎の特徴を大まかなところで把握しながら、リスクとリターンのバランスをよく見ていきます。
自分が取るべきリスクのイメージは固まっているので、まずそれ以上のリスクを取ることにならないかを確認し、次にリターンがどの程度見込めるのかを確認していきます。
いくつかをピックアップできたら、今度は中身を精査し買い付けの投資信託を決めていくという手順です。
個人投資家としてまだ初心者の方が陥り易いミスとして、考えられることは過度にリスクを恐れてリターンを獲得できないことです。
自分が投資に振り分ける資金はどのような性質の資金かを良く考えてから最初の取ろうと思うリスクを決定してください。その結果、決めたリスクはリターンを得るために必要なものとなります。
時間をかけていくことや、追加で資金を振り分けたりすることでそのリスクを軽減していくこともできますので、冷静に考えましょう。
また、投資信託の買い付けに慣れていない方は一度少額から買ってみて投資を行うことを経験してみると良いでしょう。
実際の経験ほど学べるものはありません。小さな資金でしたらお試しで買ってみることも勉強になります。
その結果、自分のイメージ通りの成果を出すようなら運用に回そうと思っていた資金を振り分けていけば過度にリスクを恐れてリターンを取れないということは少なくなります。
実際に投資信託を持っていると、様々な投資に必要な情報が頭に残るようになってきます。
やはり保有していることで、興味の持ち方が変わってくるのです。
従って、知識量も経験も増えていくことになり、初心者の方にお勧めの方法です。
Japan Asset Manegement |
最近注目を集めているIFA。IFAという特定の金融機関に所属しない以上、自社商品に囚われず中立的な立場から投資信託選びの助言が可能。国内・海外問わず数多くの投資信託を扱っており、彼等に投資信託の相談をあなたにぴったりな商品を紹介してもらえます。 |
83点 | 10点 |
BMキャピタル |
運用先は国内株式。独自の分析と緻密な戦略により高いリターンを狙う。ファンドマネージャーは東大出身で外資系投資銀行での就労経験も持つ。ファンドは四半期毎にレポートも出しているので、投資信託に近く分かり易い。 |
81点 | 9点 |
野村證券JPMザジャパン |
99年以降、安定した運用が特徴。アベノミクス以降、日本株の流動性が高いため注目を集めている。 |
56点 | 6点 |