投資信託ランキング 〜売れ筋ランキングは参考にすべき?〜
1. 概要
皆さんはどのように投資信託のファンドをお選びでしょうか。売れ筋のファンドを販売会社の担当者に勧められて購入してしまうということはないでしょうか。しかし、必ずしも売れ筋のファンドがあなたにとってよいファンドとは限らないのが現実、今回は投資信託を選ぶ際に、売れ筋ランキングを基準にすることの問題点を整理します。
2. 指標
一般に投資信託を選ぶ際には、購入後高い運用成績が上がり、資産価値が高くなるファンドを選びたいと考えるでしょう。そんな時、販売機関の担当者から「このファンドは有望です。最近一番売れているファンドですよ」と言われれば、つい購入を検討してしまうのも無理はないでしょう。
しかし、ここで考えてほしいのは、ファンドが売れ筋であることと、運用成績は本来別ということです。ここでは売れ筋ランキングにもとづいてファンドを選ぶことがお勧めできない二つの理由をご紹介します。
(1) 運用会社と販売会社の関係
まず日本の投資信託運用会社は、証券会社、銀行そして保険会社など販売会社の子会社であることが多いことはご存知でしょう(以下、系列系運用会社)。
販売会社の系列に属さない独立系運用会社としては、さわかみ運用、スパークス・アセット・マネジメントやベンチャー系運用会社のファインドエッジなどが存在しますが、全般的にまだまだ規模が小さいのが現状です。そして系列系運用会社で設計されたファンドは、主にその親会社が販売の窓口となります。そのため、子会社に運用会社を持つ、投資信託販売会社では、どうしても顧客に系列子会社で設計されたファンドを進めてしまいがちになります。
そのため親会社の販売力が強いファンドが売れ筋となってしまう場合があるのです。
(2) 割高になっている可能性
二つ目の理由としては、売れ筋のファンドというのはその投資対象について多くの投資家が値上がりの期待を寄せているファンドであるということができます。
そのためファンドの投資対象が株式であれば、そのファンドが売れ筋になっている時点で、株価が割高になっているリスクを検討しておく必要があります。もし、そのようなファンドを購入してしまうと将来株価の値下りに伴い資産価値が低下する可能性があるので注意が必要です。
<ダイヤモンド社/http://diamond.jp/articles/-/39495>
3. 売れ筋ランキングの利用法
では投資信託ファンドの売れ筋ランキングは全く意味のないものなのでしょうか。そんなことはありません。売れ筋ランキングは他の投資家からの客観的な評価が強く反映されます。そのため、売れ筋ランキングで急速に順位が上がっている、または下がっているファンドについて、その原因を把握しておけばファンド選びにおいて自分が気づいていなかったチャンスやリスクを知ることができるのです。
特に自分が購入するファンドが売れ筋ランキングで急速に順位を落としている場合、その後純資産総額の減少につながる可能性もあるので注意して見ておくことが必要です。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。投資信託などの投資ではどうしても売れ筋の商品に目がいってしまいがちですが、本コラムを参考に、ぜひ自分の軸をもって満足のいくファンド選びをしていただければと思います。
皆さんはどのように投資信託のファンドをお選びでしょうか。売れ筋のファンドを販売会社の担当者に勧められて購入してしまうということはないでしょうか。しかし、必ずしも売れ筋のファンドがあなたにとってよいファンドとは限らないのが現実、今回は投資信託を選ぶ際に、売れ筋ランキングを基準にすることの問題点を整理します。
2. 指標
一般に投資信託を選ぶ際には、購入後高い運用成績が上がり、資産価値が高くなるファンドを選びたいと考えるでしょう。そんな時、販売機関の担当者から「このファンドは有望です。最近一番売れているファンドですよ」と言われれば、つい購入を検討してしまうのも無理はないでしょう。
しかし、ここで考えてほしいのは、ファンドが売れ筋であることと、運用成績は本来別ということです。ここでは売れ筋ランキングにもとづいてファンドを選ぶことがお勧めできない二つの理由をご紹介します。
(1) 運用会社と販売会社の関係
まず日本の投資信託運用会社は、証券会社、銀行そして保険会社など販売会社の子会社であることが多いことはご存知でしょう(以下、系列系運用会社)。
販売会社の系列に属さない独立系運用会社としては、さわかみ運用、スパークス・アセット・マネジメントやベンチャー系運用会社のファインドエッジなどが存在しますが、全般的にまだまだ規模が小さいのが現状です。そして系列系運用会社で設計されたファンドは、主にその親会社が販売の窓口となります。そのため、子会社に運用会社を持つ、投資信託販売会社では、どうしても顧客に系列子会社で設計されたファンドを進めてしまいがちになります。
そのため親会社の販売力が強いファンドが売れ筋となってしまう場合があるのです。
(2) 割高になっている可能性
二つ目の理由としては、売れ筋のファンドというのはその投資対象について多くの投資家が値上がりの期待を寄せているファンドであるということができます。
そのためファンドの投資対象が株式であれば、そのファンドが売れ筋になっている時点で、株価が割高になっているリスクを検討しておく必要があります。もし、そのようなファンドを購入してしまうと将来株価の値下りに伴い資産価値が低下する可能性があるので注意が必要です。
<ダイヤモンド社/http://diamond.jp/articles/-/39495>
3. 売れ筋ランキングの利用法
では投資信託ファンドの売れ筋ランキングは全く意味のないものなのでしょうか。そんなことはありません。売れ筋ランキングは他の投資家からの客観的な評価が強く反映されます。そのため、売れ筋ランキングで急速に順位が上がっている、または下がっているファンドについて、その原因を把握しておけばファンド選びにおいて自分が気づいていなかったチャンスやリスクを知ることができるのです。
特に自分が購入するファンドが売れ筋ランキングで急速に順位を落としている場合、その後純資産総額の減少につながる可能性もあるので注意して見ておくことが必要です。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。投資信託などの投資ではどうしても売れ筋の商品に目がいってしまいがちですが、本コラムを参考に、ぜひ自分の軸をもって満足のいくファンド選びをしていただければと思います。
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Japan Asset Manegement |
最近注目を集めているIFA。IFAという特定の金融機関に所属しない以上、自社商品に囚われず中立的な立場から投資信託選びの助言が可能。国内・海外問わず数多くの投資信託を扱っており、彼等に投資信託の相談をあなたにぴったりな商品を紹介してもらえます。 |
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BMキャピタル |
運用先は国内株式。独自の分析と緻密な戦略により高いリターンを狙う。ファンドマネージャーは東大出身で外資系投資銀行での就労経験も持つ。ファンドは四半期毎にレポートも出しているので、投資信託に近く分かり易い。 |
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野村證券JPMザジャパン |
99年以降、安定した運用が特徴。アベノミクス以降、日本株の流動性が高いため注目を集めている。 |
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