投資信託〜純資産総額によるランキングは必要?〜
1. 概要
投資信託のファンドご検討中のあなた、投資信託ファンドのランキングについてはよくご存じでしょう。今回はランキングの指標にもよく用いられる純資産総額および純資産総額によるランキングについてご説明します。
2. 純資産総額
純資産総額とは投資信託の規模を表す指標であり、ファンドに組み入れられた株式・債券などの時価総額を指します。
この株式や債券の組み入れ資金は当該ファンドに投入された投資化からの資金であるため、純資産総額は当該ファンドの人気の高さや組み入れられた株式・債権価値を間接的に示す指標となります。また本指標はファンドが繰上償還される危険性を判断するためにも確認すべき指標です。繰上償還とはファンドの償還日まで期日が残っている、あるいは無期限でも強制償還されてしまうことを意味します。
一般的にこの繰上償還はファンドの純資産総額が目減りし運用が困難になったときに行われます。例えば、当該解約により、ファンドから資金流出が生じた場合ファンドマネージャーはポートフォリオの一部を売却して解約に充てる資金を捻出します。
この時売られる資産は、大抵の場合市場での流動性が高い優良資産であることが多い為,資金流出が続くと最終的に当該ファンドには優良資産とはいえない資産ばかりになってしまいます(ポートフォリオの劣化)。さらに純資産総額の規模の縮小が進むとそれに加えて、得られる運用管理費も減少するため、ファンドの運用を継続するほど赤字が累積するため繰上償還につながるのです。
この純資産総額の視点でファンドを見た場合、絶対値と増減を合わせてみることが重要です。まず絶対値ですが一般的には純資産総額が30億を下回るファンドは繰上償還のリスクが高まります。また純資産総額が殆ど増えないファンドは資金が流出していると考えられ、その後ポートフォリオの劣化による運用成績悪化が想定されるため購入は避けた方が無難です。
3. ランキング
投資信託のファンド選びにおいて、純資産総額ランキングを参考にされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、純資産総額はファンド購入の判断基準としてはあまり適しているとはいいがたい指標です。なぜなら、上記のとおり、純資産総額は、@ファンドの人気や組み入れられた株式・債権の価値 Aファンドの安全性(繰上償還されない)の2点を示す指標なのですが、@については、本来ファンド選択において重要なのは組み入れられた株式・債権の価値が上がるかどうかです。
しかし例えば純資産総額が上がっていたとしても、それを見るだけでは、投資家からのファンド購入と株式・債券価値のどちらが純資産総額の大きさの原因なのかは判定できません。
またランキングに含まれるファンドは、対象国も、組み込まれる株式・債券の範囲も千差万別なので、単純にその大小を比較しても何の意味もありません。またAについては、ランキングの中位以上に位置するファンドはその純資産総額が数千億円を超えるものばかりですので、投資判断の基準としてあえてランキング上位にこだわる必要はないでしょう。
このように、純資産総額はランキングの指標としては適しておらず、あくまでも投資検討の際に、絶対値と増減からファンドの安全性を判断するのに用いるのが正しい活用法でしょう。
いかがでしょうか。上記の情報を満足のいくファンド選びの参考にしていただければと思います。
投資信託のファンドご検討中のあなた、投資信託ファンドのランキングについてはよくご存じでしょう。今回はランキングの指標にもよく用いられる純資産総額および純資産総額によるランキングについてご説明します。
2. 純資産総額
純資産総額とは投資信託の規模を表す指標であり、ファンドに組み入れられた株式・債券などの時価総額を指します。
この株式や債券の組み入れ資金は当該ファンドに投入された投資化からの資金であるため、純資産総額は当該ファンドの人気の高さや組み入れられた株式・債権価値を間接的に示す指標となります。また本指標はファンドが繰上償還される危険性を判断するためにも確認すべき指標です。繰上償還とはファンドの償還日まで期日が残っている、あるいは無期限でも強制償還されてしまうことを意味します。
一般的にこの繰上償還はファンドの純資産総額が目減りし運用が困難になったときに行われます。例えば、当該解約により、ファンドから資金流出が生じた場合ファンドマネージャーはポートフォリオの一部を売却して解約に充てる資金を捻出します。
この時売られる資産は、大抵の場合市場での流動性が高い優良資産であることが多い為,資金流出が続くと最終的に当該ファンドには優良資産とはいえない資産ばかりになってしまいます(ポートフォリオの劣化)。さらに純資産総額の規模の縮小が進むとそれに加えて、得られる運用管理費も減少するため、ファンドの運用を継続するほど赤字が累積するため繰上償還につながるのです。
この純資産総額の視点でファンドを見た場合、絶対値と増減を合わせてみることが重要です。まず絶対値ですが一般的には純資産総額が30億を下回るファンドは繰上償還のリスクが高まります。また純資産総額が殆ど増えないファンドは資金が流出していると考えられ、その後ポートフォリオの劣化による運用成績悪化が想定されるため購入は避けた方が無難です。
3. ランキング
投資信託のファンド選びにおいて、純資産総額ランキングを参考にされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、純資産総額はファンド購入の判断基準としてはあまり適しているとはいいがたい指標です。なぜなら、上記のとおり、純資産総額は、@ファンドの人気や組み入れられた株式・債権の価値 Aファンドの安全性(繰上償還されない)の2点を示す指標なのですが、@については、本来ファンド選択において重要なのは組み入れられた株式・債権の価値が上がるかどうかです。
しかし例えば純資産総額が上がっていたとしても、それを見るだけでは、投資家からのファンド購入と株式・債券価値のどちらが純資産総額の大きさの原因なのかは判定できません。
またランキングに含まれるファンドは、対象国も、組み込まれる株式・債券の範囲も千差万別なので、単純にその大小を比較しても何の意味もありません。またAについては、ランキングの中位以上に位置するファンドはその純資産総額が数千億円を超えるものばかりですので、投資判断の基準としてあえてランキング上位にこだわる必要はないでしょう。
このように、純資産総額はランキングの指標としては適しておらず、あくまでも投資検討の際に、絶対値と増減からファンドの安全性を判断するのに用いるのが正しい活用法でしょう。
いかがでしょうか。上記の情報を満足のいくファンド選びの参考にしていただければと思います。
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Japan Asset Manegement |
最近注目を集めているIFA。IFAという特定の金融機関に所属しない以上、自社商品に囚われず中立的な立場から投資信託選びの助言が可能。国内・海外問わず数多くの投資信託を扱っており、彼等に投資信託の相談をあなたにぴったりな商品を紹介してもらえます。 |
83点 | 10点 |
BMキャピタル |
運用先は国内株式。独自の分析と緻密な戦略により高いリターンを狙う。ファンドマネージャーは東大出身で外資系投資銀行での就労経験も持つ。ファンドは四半期毎にレポートも出しているので、投資信託に近く分かり易い。 |
81点 | 9点 |
野村證券JPMザジャパン |
99年以降、安定した運用が特徴。アベノミクス以降、日本株の流動性が高いため注目を集めている。 |
56点 | 6点 |